コロナ禍における三重県内企業の中途採用状況とDXの取り組みー2021年3月求人動向調査より

はじめまして。リージョナルキャリア三重（運営：株式会社アーリー・バード・エージェント）のコンサルタント、瀬古です。

今回初めて投稿します。どうぞよろしくお願いします。

記念すべき初回は、昨年8月の第1回に続き、三重県企業に対して「コロナ禍における採用動向アンケート」を行った調査結果を、前回（2020年8月）の調査結果や全国版の調査結果と比較しながら掘り下げていきたいと思います。

企業動向調査

│高年収帯募集増加・コロナ後を見据えて攻めの採用が再開

▶前回（2020年8月）

▶今回（2021年3月）

【概況】

前回と今回で職種区分を変更しましたので単純比較はできませんが、今回調査から市場の潮流を反映させて新設した「デジタル戦略・DX」職種において、「1,000万円以上」の回答があり、それ以外の年収区分も含めて相対的に高くなっていることは注目すべき結果だと考えます。

三重県庁において全国に先駆けて全国公募で最高デジタル責任者を採用したことが話題になりましたが、民間でも既に高年収での募集が始まっており、今後募集する企業が増えることでさらに過熱するのではないかと予測されます。

「技術系（建設）」も引き続き売り手市場が続いており、相対的に年収帯が高くなっています。

前回調査に比べると、全体的に高年収帯の募集が増加していることが分かります。

前回（2020年8月）調査時点はコロナの影響を受け始めたばかりで現場の欠員補充以外の求人が少なかったようですが、今回（2021年3月）はコロナ後を見据えて攻めの採用が再開していることが分かります。

│「採用を増やす」と「まだ分からない」が二極化

▶前回（2020年8月）

▶今回（2021年3月）

【概況】

今後の採用の見通しは、前回（2020年8月）の調査と比較して「採用を増やす」との回答が増加し、「採用を減らす」「ストップする」との回答が減少しています。

特に、前回調査では1社しかなかった「採用数を増やす」との回答が、今回は6社に増加していることは大きな変化だと捉えています。

全体的な傾向として採用意欲は高まっているようですが、一方で「まだ分からない」との回答は前回に比べて増加しています。

コロナの影響を色濃く受けている業種を中心に、今後について慎重に見極めたいと考えている企業も増えているようです。

│約3分の1が全社または部署ごとにDXに取り組んでいる

▶全国

▶三重県

【概況】

三重県においては、約1/3が全社または部署ごとでDXに取り組んでいますが、約2/3は進んでいないとの回答でした。

全国平均に比べると、残念ながら三重県におけるDXの取組はやや遅れているようです。

今後、DXの取り組みが本格化する中で、「デジタル戦略・DX」人材の需要が高まるのではないかと推測されます。

当社としては「DXを推進する人材」のご紹介で三重県内企業のDX推進をお手伝いさせて頂きます。